竜洋北小 サッカー実技研修授業計画案
00'15:00

2026.10.16 FRI15:00–16:30

サッカー実技研修

小学校の先生方に子ども役で体験してもらい、活動のあとに1分だけ「授業ならここを見る」を話す90分。

日時
2026年10月16日(金)15:00–16:30
会場
竜洋北小学校 運動場
参加
磐田地区小学校保健体育部の先生 30名程度
ボール
15個(2人に1個)
講師
田髙悠晟(静岡産業大学スポーツ科学部)
14:30設営図
10m
コート1〜5は6人組ごとに最後まで使う。宝集めだけは下の円に全員で集まる。
部員アンケートより
ボールに慣れる運動 楽しく取り組める導入 未経験者でも楽しく・上達する方法 得意な子だけが活躍するのではなく、みんなが参加できる方法を知りたい 男女ともに楽しめる工夫

90分の流れ

幅は時間に比例

  1. 00'はじめに6人組
  2. 05'20分ボールに慣れる遊び3つボールに慣れる運動・楽しく取り組める導入
  3. 25'20分蹴る・止めるを短時間で上達させる未経験者でも楽しく・上達する方法
  4. 45'30分みんなが参加できるゲームみんなが参加できる方法・男女ともに楽しめる工夫
  5. 75'15分まとめ・質問学年の目安と想定質問
前半45分 ボールと1人・2人・3人ゲームとまとめ 後半45分

14:30 到着・設営15:00 開始16:30 終了

図の見方

図は上から見た運動場。人とボールは見やすいように大きく描いている

当日の準備

10月16日(金)

当日の動き

  1. 12:30午前の授業(球技・サッカー)が終わる
  2. 14:30竜洋北小に到着して設営。車は東側から入り、校舎側にとめる。玄関は校舎の南東側
  3. 15:00開始
  4. 16:30終了

準備物

品目数使う場面
サッカーボール(4号球)15個全部の活動(2人に1個)
平たいマーカー約50枚コートの四隅20枚・ゲート30枚
三角コーン20本ゴール(5面×2か所×2本)・コーン倒しの的
ビブス(1色)15枚3対3の片方のチーム
フラフープ5本宝集めの陣地
笛・ストップウォッチ各1合図と時間

学校で用意できる用具の種類と数は、10月15日に大嶋先生へ問い合わせて返事待ち。雨のときの会場もまだ確認していない。

00'–05'

はじめに

15:00–15:05 あいさつと6人組づくり

図16人組づくり(全員)
10m
0:00 / 0:00
頭の上の数字は、言ってもらった番号。同じ番号の6人が同じコートに入る。

5分00'–05' 15:00–15:05

あいさつ・6人組づくり

全員 30名程度

やり方

  1. 「アンケートでいただいた5つに順番に答えていきます」と最初に言う
  2. 1〜5の番号を順に言ってもらい、6人組を5つ作る。男女と経験が混ざるように声をかける
  3. 6人組ごとに自分のコートへ移る。この6人組で最後まで動く
  4. 安全の一言「大人は8割の力で。全力ダッシュと強いシュートはなし、体の接触もなし」

授業で使うとき

2人組・3人組・3対3はすべてこの6人組の中で作るので、組み替えで時間を取られない。

安全放課後で体が冷えていて年齢にも幅がある。ふくらはぎ・アキレス腱・足首のけがを避けるため、最初の10分は歩く速さから上げていく。

05'–25'

ボールに慣れる・楽しい導入

15:05–15:25 アンケートの「ボールに慣れる運動」「楽しく取り組める導入」に答える

図2ペアの配置(3組を表示)
5m
0:00 / 0:00
実際は15組が並ぶ。合図を出す先生は全員が見える位置に立つ。

6分05'–11' 15:05–15:11

頭・肩・ひざ・ボール

2人で1球 15組

やり方

  1. ペアの間にボールを置いて向かい合い、ボールから1歩離れて立つ
  2. 「頭」「肩」「ひざ」で両手をその場所に。「ボール」で先に取った人が1点
  3. 2回戦は「ボー……ルペン」「ボーリング」のようなフェイントを入れる
  4. 3回戦は取った人がドリブルで5m先の線まで逃げ、相手は追いかけてタッチする

授業で使うとき

ルールの説明が10秒で済み、低学年にもそのまま使える。「ボール」のコールを子どもに任せても盛り上がる。

安全頭同士がぶつからないよう手で取る。追いかけるのは小走りまで。

出典決まった出典は見つからなかった。体育やサッカー教室でよく使われる反応遊び。

図31コート分(6人組)
5m
0:00 / 0:00
5つのコートで同時に行う。薄い破線はパス、薄い実線は鬼の動き。

6分11'–17' 15:11–15:17

ボールを持ったら安全鬼

6人組・ボール3個 コート5面で同時に

やり方

  1. 鬼1人、逃げる5人。ボールは3個
  2. ボールを足元に持っている人は、鬼にタッチされない
  3. ボールを持てるのは5秒まで。狙われている仲間にパスして助ける
  4. タッチされたら鬼と交代

授業で使うとき

ボールが人数より少ないことが遊びの中身になる。周りを見る、パスを出すといった動きが自然に出る。

出典JFAキッズ U-8 指導ガイドライン(鬼ごっこにボールあり・なしの変化をつける)、文部科学省 学校体育実技指導資料 第8集 p.27〜 低学年の鬼遊び。「ボールを持っている人は安全」の決まりは今回の組み立て。

図4宝集めの円(全員)
5m
0:00 / 0:00
陣地の横の数字は、いまその陣地にあるボールの数。90秒の1回戦を約14秒に縮めて表示。

8分17'–25' 15:17–15:25

宝集め

6人組×5チーム・ボール15個 全員で1か所に

やり方

  1. 直径25mの円の中央にボール15個、円周に6人組ごとの陣地を5つ
  2. 合図で中央のボールをドリブルで自分の陣地へ。運べるのは1回に1個
  3. 中央が空になったら、ほかの陣地から取ってよい。守るのは禁止で、人が触っているボールは取らない
  4. 90秒で終了して数える。2〜3回戦で、合間に30秒の作戦タイム

授業で使うとき

全員が同時に動き、接触がない。勝ち負けが技能差や男女差で決まりにくい。作戦タイムで話し合いが起きる。

出典文部科学省 学校体育実技指導資料 第8集 p.26「発展したゲームの例」(中央のボールを合図で取りに行く)を、シュートと奪い合いなしの形に変えた。

25'–45'

蹴る・止めるを短時間で上達させる

15:25–15:45 アンケートの「未経験者でも楽しく・上達する方法」に答える

図5足の置き方(拡大)
0:00 / 0:00
足とボールを上から見た図。濃い足は地面についている足、点線の足はボールの上に浮かせた足。

3分25'–28' 15:25–15:28

教えるのは2つだけ

実演 全員で見る

やり方

  1. 蹴る(インサイド):軸足をボールの横に置き、つま先を相手に向ける
  2. 足の内側で押し出す。振り回さない
  3. 止める:足の裏でボールの上にふたをする

授業で使うとき

「1回に教えるのは1つ」と先生方に伝える。

出典インサイドキックと足の裏で止める動きの一般的な要点。特定の資料からの引用ではない。

図61コート分(3ペア)
5m
0:00 / 0:00
1コートに幅の違うゲートを3つ置く(5コートで計15個)。頭の上の数字はペアの番号。

8分28'–36' 15:28–15:36

ゲートパス

2人で1球 6人組の中で3ペア

やり方

  1. パスがゲートを通り、相手が止めたら1点
  2. 同じゲートは続けて使わない
  3. ゲートの幅は1m・1.5m・2mの3種類。1mは2点
  4. 1分×3回で自己ベストを狙う

授業で使うとき

点数で上達が目に見える。幅を自分で選べるので、得意な子も苦手な子も同じ活動の中で挑戦できる。

出典公的な教材では確認できなかった。少年サッカーの練習でよく使われる形。ゲートの幅で点数を変えたのは今回の工夫。

図71コート分(3人対3人)
5m
0:00 / 0:00
コーンはあとでゴールに使うもの。倒れたコーンは横向きの形で表示。

7分36'–43' 15:36–15:43

コーン倒し

6人組を3人ずつ ボール3個を両チームで使う

やり方

  1. コートの中央線にコーン4本を並べる
  2. 中央から5mの線の後ろから蹴ってコーンを倒す。8mの線から倒したら2点
  3. 相手側から転がってきたボールは、止めてから蹴り返す
  4. 2分×2〜3回。倒れたコーンは近い人が立て直す

授業で使うとき

「止めてから蹴る」がゲームの中で何度も起きる。

出典文部科学省 学校体育実技指導資料 第8集 p.25「ボール蹴りゲームの例」(的当て)、JFAキッズ U-8「コーンたおしゲーム」。守りを置かず、蹴り合いにした。

43'–45'給水 2分この間にゲートのマーカーを片付け、コーンをゴールの位置に戻す

45'–75'

みんなが参加できるゲーム

15:45–16:15 アンケートの「みんなが参加できる方法」「男女ともに楽しめる工夫」に答える。各コートで3対3、ルールを1つずつ変えて比べる

図81コート分(3対3)
5m
0:00 / 0:00
頭の上の数字は、その人がボールに触った回数。

4分45'–50' 解説1分を含む

ふつうの3対3

コート15m×20m ゴールはコーン2本(幅3m) キーパーなし

やり方

  1. 片方はビブス、片方はビブスなし
  2. まず普通にやる
  3. 終わったら「ボールにほとんど触らなかった人は?」と聞き、得意な人だけが触る状態を体で感じてもらう

授業で使うとき

ここから1つずつルールを変えて、違いを比べる。

出典文部科学省 第8集 p.37(チームは3人を原則とする)。

図91コート分(3対3)
5m
0:00 / 0:00
両端のオレンジの帯がゴール。コーンのゴールは使わない。

5分50'–56' 解説1分を含む

ラインゴール

①と同じコート・同じ3対3

やり方

  1. 相手のエンドラインをドリブルで越えるか、ライン上でボールを止めたら1点
  2. ほかのルールは①と同じ

授業で使うとき

強く正確なシュートがいらないので、全員が点を取りやすい。学習指導要領の中学年「ゴール型ゲーム」の例示にあるラインサッカーの形。

出典文部科学省 第8集 p.39–40「ラインサッカー、ミニサッカーを基にした易しいゲームの例」(エンドライン全体がゴール、4対4、縦20m×横30m)を3対3・15m×20mに縮めた。

図101コート分(3対3)
5m
0:00 / 0:00
頭の上の数字は、その攻撃でボールに触った順番。

5分56'–62' 解説1分を含む

全員タッチ

ゴールは②のラインゴールのまま

やり方

  1. チーム全員がボールに触ってからでないと得点できない
  2. ゴールは②のラインゴールのまま

授業で使うとき

得意な子が苦手な子にパスを出す理由ができる。

出典文部科学省 第8集 p.31 ボール運び鬼の「攻めの全員が運べたらボーナスポイント」、p.36「ボールを触った数を記録すると全員の参加につながる」。得点の条件にしたのは今回の組み立て。

図111コート分(2対2+フリーマン2人)
5m
0:00 / 0:00
青の2人がフリーマン。コートの上下の線の外を動く。

6分62'–69' 解説1分を含む

2対2+フリーマン

6人を2対2とフリーマン2人に分ける

やり方

  1. フリーマンはサイドラインの外に立ち、ボールを持っているチームの味方になる(常に4対2)
  2. ゴールはコーン2本に戻す
  3. 2分ごとに役を交代

授業で使うとき

数的に有利なので苦手な子にもパスが回る。「空いているところに動く」(ボールを持たないときの動き)が自然に出る。

出典文部科学省 第8集 p.61–62「グリッドサッカー」(フリーマンで攻める側の人数を多くする)、p.37 ポートボール(攻め3人・守り2人)。

5分69'–75' 解説1分を含む

自分たちでルールを選ぶ

6人組で下から1つ選ぶか、作って試す

授業で使うとき

子どもにルールを工夫させる授業の体験になる。

男女について話すこと

「女子の得点は2点」はよく使われるが、女子は苦手だという前提を子どもに伝えてしまう。

得意な女子も苦手な男子もいる。性別ではなく「まだ得点していない人」「まだ触っていない人」に点を寄せるルールにすると、男女どちらも楽しめる。

出典出典なし。今回の進行案での考え。

75'–90'

まとめ・質問

16:15–16:30 全員を集めて話す

要点3つ75'–78'

  1. ボールが少なくても、持っていない人の役割を決めれば全員が動き続ける
  2. 教えるのは1回に1つ。上達は回数や点数で見えるようにする
  3. 技能差は子どもではなくルール(コートの広さ・ゴール・人数・得点)で調整する

学年の目安78'–80'

学年今日の活動から学習指導要領のことば
低学年頭・肩・ひざ・ボール、安全鬼、宝集めボールゲーム・鬼遊び
中学年ラインゴール、全員タッチ易しいゲーム
高学年3対3〜4対4、フリーマン、作戦タイム簡易化されたゲーム

出そうな質問と答えの例80'–90'

ボールを怖がる子は?
柔らかいボールや空気を抜いたボールを使い、最初は手で止めてもよい。
チーム分けは?
技能が均等になるよう先生が決め、男女混合で単元中は固定する。
独り占めする子は?
タッチ数の制限や全員タッチのルールで、ほかの子に回す理由を作る。
学校のボールが足りない
JFA の小学校体育サポート研修会は、現職の小学校教員を講師として派遣し、ソフトスポンジボール10球とテキスト『新・サッカー指導の教科書』を贈っている。

出典

第8集のページ番号は第3章のもの